アルファベットのトレード用語の解説

FXのトレードには独特の用語が多くあるが、いい結果を出すためにはそれらをよく理解しておく必要がある。トレード用語の中でもわかりにくいアルファベットの用語とその意味を確認してみよう。

pipとは

特にFXでよく使われる用語にpipがある。pipあるいは複数形でpipsと言われることもあるが、FXで正確な損益を計算するにはpips 計算を正確に行うことが求められる。

pipとはレートの動きの最小単位を意味する。米ドル/円やユーロ/円のように円が入っている通貨ペアの場合1pipは0.01円、つまり1銭を表わす。

しかしFXにはユーロ/米ドルや米ドル/カナダドルのように右側の通貨、つまり決済通貨(対して左側は基軸通貨)が円以外の通貨ペアもある。決済通貨が日本円以外の通貨ペアにおける1pipは、小数第4位を表わすことが多い。例えばユーロ/米ドルの場合、1pipは0.0001ドルとなる。

pipは最小単位のはずだが、FX業者で実際にドル/円やユーロ円を見ると1ドル=130.053円のように、pipのさらに下である0.1銭の桁が表示されていることが多い。またユーロ/米ドルや米ドル/カナダドルでも、1ユーロ=1.03569ドルのように小数第5位まで表示されている業者が多い。

こうなっている理由は、一昔前のFXでは1銭まで、あるいは小数第4位までしかレートが表示されなかったのだが、比較的最近になってもう1桁下まで表示されるようになったため。つまり昔は1pipが文字通り最小単位だったが、今では0.1pipの桁があるレート表示が増えた。

BidとAsk

FXの画面で提示されている各通貨ペアのレートは、例えば米ドル/円なら「Bid 130.053/Ask 130.063」のように常に2つある。そのうち低い数字の方がBid(ビッド)で、高い数字の方がAsk(アスク)だ。

Askとは市場が提示している売りのレートなので、トレーダーが買いたい時はAskのレートで買うことになる。Bidは反対に市場が提示している買いのレートで、トレーダーが売りたい時はBidのレートで売る。

BidとAskの差をスプレッドと呼ぶ。FXトレードである通貨ペアを買った直後に同じレートで売ったとしても、Askで買ってBidで売るのでスプレッドの分だけ損失が出る。有利なトレードのためにはスプレッドはなるべく小さい方がいい。

トレードツールのチャートはBidで表示されているもの、Askで表示されているもの、あるいはその中間値が表示されているものがある。そしてそれらを自分で選択できる機能がついているチャートも多い。

他の金融商品も基本は同じ

pip、Ask、BidはFXで使われることが多いが、他の金融商品でも基本的な考え方は似ている。例えば株にはAskに相当する売り注文や、Bidに相当する買い注文がある。金融市場の基本的な仕組みはFXでも他の市場でも大きな違いはない。

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